「ラードナー警部、いつもと雰囲気がちがいましたね」 「流れ職人・佐治安人と、IRFを離脱してから世界を放浪していた自分を重ねているのかもしれないな」 夏川の問いに、沖津が紫煙をくゆらせる。 高級魚と闇資金を結ぶブラックマネー「黒い海流」を追いかける特捜部は、全国新人寿司職人コンクールに潜入捜査した。だが果たして、龍騎兵のマニピュレーターと機械学習で覚えさせた寿司職人の技術で、全国の猛者に勝てるのか…? 「謎の言葉、『笹寿司とクイアコンの竹を原料にしたシシオドシの《カコーン》という音みたいな語感、なんか気づかねェか? 関口ィ』の意味。なぜトビオの個別回は名作が多いのに、シンコの個別回はシンコがクズという印象しか残らないか、その理由。この大会に優勝すれば、すべてが明らかになる」 佐治とラードナー(inバンシー)の寿司が出揃う。 「やはり本職の寿司職人には敵わないか…!」 パァン!パァン! 「柏手が連発!?」 「いや。あれはオズノフ警部の尻を突く音だ。こんなこともあろうかと、寿司を男体盛りで出させたのだよ。オズノフ警部の尻を突くのに夢中になった審査員は、自然、評点で満点を出す。我々の勝利だ」