マーヴェリック、マーヴ、と必死に呼びかけ、混乱し、焦るルースターを窘めながらフェニックスは唇を噛んだ。ハングマンも不安からかイライラと足踏みを絶やさない。 「……フェニックス」 「はい、大佐」 「すまないが、ここへ行って、とある人物をこの場所に……連れてきてくれないか」 震える手で差し出されたメモには、モハーヴェ砂漠近くのモーテルの名前。フェニックスは怪訝に思いながらも、頷く。ここにいる人物が、この状態を打破してくれるかもしれないと期待して。 ハングマンを促し、フェニックスは立ち上がる。ルースターのブロンコの鍵を受け取り、後ろ髪を引かれながらハンガーをあとにした。