先日発行された竜仁初夜短編集を読ませていただきました。二人の息遣いが聞こえてきそうなぎさんの文体と様々なシチュエーションの初夜を楽しめる最高の本でした。特に巻頭と巻末の描きおろしと遊び紙の装丁が素晴らしく、黄色の晴れやかな幕開けと守ノ段のまだ穏やかだった雰囲気から始まり、竜三の最期に合わせたような黒い遊び紙で締めくくられる様が、まるで竜三が仁に対して感じていた眩しさが己の死によって消えていくようにも二人の関係の変化のようにも捉えられて、思わず感動の溜息をこぼしてしまいました。今後もどうぞ素敵な作品を作り続けてください。