夜の海辺は綺麗で儚くて、そして恐ろしい。何かいるからと言えばセイレーンが居るから、となってしまうがそうは違う。昔はお婆ちゃんが言っていた「一人で夜、海に来るとさらわれるんだ」が頭を反芻するのだ。 ふと海から浜へ目を移すと、艦これ(姉妹組織)のポーラ(姉妹)が防波堤でお酒を呑んでいた。 「あー、ポーラって呼べばいいのかしら?今晩は」 「あら、ザラ姉さん、ごきげんよう。一口いかが?」 どうやらあの組織では酒豪らしい妹は少々お酒を入れているようだ。 「いいわ、もう戻るから。どうしてここに?」 「海を、見に」 言葉と雰囲気が変わり、言葉を続ける。 「貴方もでしょう?素直になれない可愛そうな姉さん」 「姉妹を大切にするあまり、自分を犠牲にして。今では外からお酒のみキャラ。笑っちゃう」 「でも」 「望んでやったことも、駄目だったことも、全てがこの夜に海辺を歩く時の気持ちを作ったの」 「ねえ、あちらのねえさま。あなたはどうなの?」