① 今朝、赤い顔をしていた飯島さんは大丈夫だろうか? なんとなくそんな考えが浮かんだのは、自身のデスクの端にある花が目に入ったからだった。 押し付けるように渡され、潰れてしまうのではとヒヤリとしたその花はカーネーション。 母の日が近いからか、とは思ったものの、あたしは飯島さんの母ではないしなぁ。 どうしてこんなものを持っていたんだろう? そんな質問をする暇もなく、去ってしまったあの子。今朝赤い顔をしていたが……熱でもあったのだろうか。なんとなく、ちょっといつもと態度が違ったし。 うーん。様子を見に行った方がいいだろうか? いやでも、もう放課後だし、高校生なんだし、具合が悪ければ自分で判断してさっさと家に帰って寝るだろう。 ……いやでも飯島さん、ちょっと予想外な行動するからなぁ……。 数々それを我が身で体験してきたのだ。十分、彼女の突飛な性格は理解している。