基本的に聴覚で生きている人間なので、声が聞こえなくなったときと、今回の鈴が聞こえなくなったこのタイミングで見事に大泣きしました。以前、前編の終わりに冬はまだ明けないと表現しましたが、まさに雪の降りしきる街のようだと思いました。忘却が降り積もって、何もかもが静かに沈んでいくような。 フロイドと監ちゃんだけの、家の中だけなら暖かい世界だった。段々と隙間風に凍えるようになり、ついにはフロイドが凍死寸前で。火垂るの墓とか思い出しますね、努力とは裏腹に取り返しのつかない速さで状況が悪化していく。 このクソ暑い季節に冬を思い出す美しいお話が読めて幸せです。春はまだ遠そうですが、静かな死を楽しみます。春は、まだ遠い……