母親が泊まりで家に帰らず、家に一人で過ごす事になった青サンちゃん。そんな青サンちゃんを赤ル様が放って置くわけがなく、家に泊まりにくるよう言う。しかし赤ル様にあまり会いたくなかった青サンちゃんは風邪を引いたので泊まりにいけないと嘘をつく。そして朝早くに家を出て、少し遠出をする事にした。 電車を乗り継ぎやって来たのは、田舎の静かな植物園。以前ポスターで宣伝されていた薔薇畑を見に来たのだ。青サンちゃんはお伽話に出てくるような薔薇畑にすっかり夢中になってしまい、気がつくと閉園時間になっていた。帰り際、優しそうな職員さんに赤い薔薇をもらう。またいらしてください。その言葉に心が暖くなる青サンちゃん。帰りの電車に揺られながらもらった薔薇を見つめる。まるで彼の瞳みたい─そう思った瞬間、彼の言いつけを破った事を思い出す。 背筋を凍らせながら大丈夫、と自分に言い聞かせ帰路を急ぐ。息を切らしながら家へと向かうと真っ暗で人の気配はない。よかった、と息を吐きながらドアノブへ手を伸ばした瞬間─誰かにギチリと腕を掴まれる。震えながら振り返ると…薔薇のように赤い目をした彼が立っていて…。