NM/EH-End? 「君は僕に合わせて現代風にしてくれ」 悪趣味だと思っていたが、相手が慌てふためく姿というのは案外いいかもしれない。痣のある側につけていた銃を引き抜き、ニックの左手薬指の根元にあてがう。 「イーサン」 「半分は神だ、なんてことないだろう。跡は残しておいてくれよ」 「イーサン!ホテルのマットレスに穴が開くぞ!」 「安心してくれ、IMFの経費おちる」 引き下げようとする手を、全力で押さえつけてセーフティを外す。強張る目元を見つめながら、夏の宿題を思い出す。セトという神について調べた。元々は砂漠を行く人間を守り、外敵を打ち倒す守護神だった。時が移り変り、暮らしが穏やかになれば粗暴な神は不要となり、嫌悪と恐怖の対象になった。初めてプロファイルを見た時には、見過ごしてしまったが、そんな神が体に馴染んだニックは…おっと ガウン 物思いに耽っているうちに、人の腕では抑えきれなくなりそうで、慌てて引き金を引く。鉄の匂いと衝撃を受けた伴侶の顔。大丈夫、僕の時ほどじゃないだろう。 「今、ここに2人が夫夫であると宣言する」 May I kiss the groom?