泣きじゃくり脚にしがみついてくる子の頭を撫でながら、彼を睨んだ。 「どうしたんですか」 「いや、それがね…」 彼は眉を下げ、困り果てて頭を掻く。 「夕方学校へ迎えに行っただろ。君は今日帰りが遅いって聞いてたから二人内緒で悪いことしようって、フットボールの試合見ながらスナック食べて、終わってからゲーセンで少し遊んで帰りにアイスクリーム買って」 そしたら急に泣き出しちゃったんだ。 それまでは本当にご機嫌だったんだよ。 「…ジョー。すごく楽しかったんだね」 息を吐き、小柄な背をさする。 「楽しかったからラミやグウィルやベン、皆でいたかったんだよね」 小さな頭がこくこくと上下する。 「大丈夫、今度は皆一緒に行こうね。大丈夫だよ」 抱き上げてキスをして、震える身体を繰り返し宥める。 無言で見つめる彼と目が合った。 「…すまなかったね」 「貴方のせいじゃないですよ」 寝ついた子の髪を撫でながら微笑む。 「この子の世界はあの3人込みで出来てるから、ちょっと不安になっちゃったんですよね」 「君と同じ、か」 「そうですね」 難しげな顔の彼に口づける。 「でも今は、それ以外もあるって知りましたよ」